PowerShell サービス情報の取得と出力

PowerShellのコマンドレッドを使用して、Windows OS のサービスの一覧を取得したり、開始、停止などの操作ができます。

この記事では、Powershellを使用したサービス情報の取得と出力の方法を説明します。

サービス関連のコマンドレッド
サービス情報の取得
サービス情報の出力
まとめ

サービス関連のコマンドレッド

サービス関連のコマンドレッドを確認するには、以下のコマンドを実行します。

 PS>  Get-Command *-Service

 CommandType     Name                  Version    Source
-----------     ----                  -------    ------
Cmdlet          Get-Service           3.1.0.0    Microsoft.PowerShell.Management
Cmdlet          New-Service           3.1.0.0    Microsoft.PowerShell.Management
Cmdlet          Restart-Service       3.1.0.0    Microsoft.PowerShell.Management
Cmdlet          Resume-Service        3.1.0.0    Microsoft.PowerShell.Management
Cmdlet          Set-Service           3.1.0.0    Microsoft.PowerShell.Management
Cmdlet          Start-Service         3.1.0.0    Microsoft.PowerShell.Management
Cmdlet          Stop-Service          3.1.0.0    Microsoft.PowerShell.Management
Cmdlet          Suspend-Service       3.1.0.0    Microsoft.PowerShell.Management

Get-Help <Cmdlet-Name>を使うと、各コマンドレットに関する情報を確認できます。

以下は各コマンドの説明です。

コマンドレッド名	説明
Get-Service	ローカルおよびリモートコンピューター上のサービスを取得します。
New-Service	新しい Windows サービスを作成します。
Restart-Service	サービスを再起動します。
Resume-Service	中断 (一時停止) 中のサービスを再開します。
Set-Service	サービスのプロパティを変更します。
Start-Service	停止しているサービスを開始します。
Stop-Service	実行中のサービスを停止します。
Suspend-Service	実行中のサービスを中断 (一時停止) します。

サービス情報の取得

サービスに関する情報は、「Get-Service」コマンドレットで取得できます。

Get-Serviceの形式

Get-Service [-Name] <サービス名>
Get-Service -DisplayName <サービスの表示名>

Get-Serviceの実行例

状態、サービス名、表示名が表示されます。

PS> Get-Service

Status   Name               DisplayName
------   ----               -----------
Running  AdobeARMservice    Adobe Acrobat Update Service
（省略）
Stopped  ALG                Application Layer Gateway Service
（省略）

Get-Serviceは、システムにインストールされているサービスの数を表示することもできます。

サービスの数を表示する例

PS> (Get-Service).Length
299

PS> (Get-Service).Count
299

サービス情報の出力

Powershellでは、サービスの情報をファイルに保存することができます。

リダイレクト記号（>）を指定する方法の例

PS> Get-Service >c:\temp\ServiceList.txt

実行すると、指定したフォルダにファイルが作成されます。

Out-Fileコマンドレッドを使用してファイルへ出力する例

PS> Get-Service | `
Where-Object{$_.Status -eq "running"} | `
Out-File -FilePath c:\temp\ServiceRunningList.txt

この例では、Get-Serviceコマンドレッドの結果をWhere-Objectコマンドレッドで状態が”running”のデータを抽出し、指定したファイルに結果を出力します。

Export-CSVコマンドレッドを使用してファイルへ出力する例

PS> Get-Service | 
Where-Object{$_.Status -eq "running"} |  Select-Object Status,Name,DisplayName| ` Export-Csv -Path c:\temp\ServiceRunningList.txt -Encoding utf8

実行すると、Select-Objectで指定した項目のCSVファイルが作成されます。