Pythonはシンプルで読みやすい文法が特徴のプログラミング言語です。文法とは、プログラミング言語ごとに決められている書き方の決まりです。本記事では、Pythonの基本的な文法を説明します。
命令文の書き方
1.プログラムは半角英数字で書くのが基本です。Pythonでは、大文字小文字が区別されるので注意が必要です。
間違い例:
test = 100
Test
結果:
Testが見つからないのでエラーになります。
2.Pythonでは、改行が命令の区切りになります。1行に複数の命令を記述するときは、命令をセミコロンで区切って入力します。
例:
name = input('名前は?'); print(name)
結果:
3.丸括弧(())や角括弧([])、引用符(”)などは、開始と終了の対で使います。
間違い例: ※終わりの引用符 ‘ を忘れた場合
print('括弧の確認)
結果:
インデントの使い方
インデントとは、行頭位置をずらして命令を書くことを字下げする、インデントする、といいます。
Pythonはif文など構文ブロックをインデントで表現します。
()や{}などは不要です。
構文ブロックの終了を表すENDなども不要です。
インデントを使用することで、読みやすく、誰でも同じようなプログラムコードができるため、メンテナンス性が向上します。
インデントは半角スペース4つが基本です。半角スペースが2つでもタブでも動作しますが、1つのファイル内で共用すると思わぬエラーが発生することがあるため、半角スペース4つを基本としてください。
コメントの書き方
プログラムにはPythonの命令だけなく、簡単なメモを残しておくことができます。このメモをコメントと言います。処理の内容などをコメントとして残しておくと、後でプログラムを読み返すときに役立ちます。ただ、コメントが多すぎると、コードが読みにくくなる場合があります。コード自体が明確である場合、過度なコメントは不要です。
Pythonではハッシュ(#)から行末までがコメントになります。
コメントはプログラムの実行時に読み飛ばされます。
例:
Python には複数行コメントの専用構文はありませんが、引用符(’ または “)を3つ続ける(これを三連引用符と言います)と、複数行コメントのように扱うことができます。
これらは通常、複数行の文字列を定義する際に使用されますが、変数に代入せずに記述することでコメントのように利用できます。
ただし、これらの文字列はコードとして解釈されるため、適切なインデントが必要です。
不適切な場合、構文エラーになる可能性があります。
例:
このような記述を「docstring」と呼びます。
docstring は「説明文」のことで、API ドキュメントとして利用できる他、プログラムから内容を読み込んで利用することができます。
表示文字列に挿入されている「\n」(\ は 半角の¥)は、改行コードを表しています。 このように \記号で始まる文字を「エスケープシーケンス」と呼びます。
まとめ
本記事では、Pythonの基本的な文法について、命令文の書き方やコメントん書き方について説明しました。