Pythonでは、 if 文を使うことで、特定の条件に応じて処理を変更することができます。本記事では、Pythonの if 文についてわかりやすく説明し、具体的なコード例を交えて紹介します。
if文とは?
if 文とは、プログラムが特定の条件を満たしている場合にのみ、特定の処理を実行するための構文です。例えば、「点数が60点以上なら合格と表示する」などの処理を実装できます。
基本的なif文の構文
if 条件式:
処理
Pythonでは、if の後に条件式を記述し、その条件が True であれば : の後に書かれた処理が実行されます。
if文の基本的な使い方
例1: 数値の比較
score = 75
if score >= 60:
print("合格です!")
例2: 変数の値を比較
name = "Alice"
if name == "Alice":
print("こんにちは、Aliceさん!")
この例では、変数 name の値が “Alice” の場合に、挨拶が表示されます。
if-else文による条件分岐
if 文だけでは「条件を満たした場合」しか処理できませんが、 else を使うことで「条件を満たさなかった場合」の処理も記述できます。
例3: if-else文の基本
score = 50
if score >= 60:
print("合格です!")
else:
print("不合格です。")
このコードでは、score が 60 以上なら「合格です!」と表示し、それ以外の場合は「不合格です。」と表示します。
elifによる複数の条件分岐
elif を使うと、複数の条件を設定できます。
例4: 成績評価
score = 85
if score >= 90:
print("成績: A")
elif score >= 80:
print("成績: B")
elif score >= 70:
print("成績: C")
elif score >= 60:
print("成績: D")
else:
print("成績: F")
このコードでは、 score の値に応じて異なる成績を表示します。
論理演算子を使った条件分岐
複数の条件を組み合わせる場合は、論理演算子( and, or, not )を使います。
例5: and演算子(両方の条件を満たす場合)
age = 25
is_student = True
if age < 30 and is_student:
print("学割が適用されます。")
このコードでは、 age が 30 未満 かつ is_student が True なら「学割が適用されます。」と表示します。
例6: or演算子(一方の条件を満たせばよい場合)
is_raining = False
has_umbrella = True
if is_raining or has_umbrella:
print("出かける準備OK!")
このコードでは、「雨が降っている」または「傘を持っている」場合に「出かける準備OK!」と表示します。
例7: not演算子(条件の否定)
is_weekend = False
if not is_weekend:
print("今日は平日です。")
このコードでは、 is_weekend が False の場合に「今日は平日です。」と表示します。
ネスト(入れ子)のif文
if 文の中に if 文を書くこともできます。
例8: ネストされたif文
score = 85
if score >= 60:
print("合格です!")
if score >= 80:
print("さらに優秀な成績ですね!")
このコードでは、 score が 60 以上なら「合格です!」を表示し、さらに 80 以上なら「さらに優秀な成績ですね!」も表示されます。
条件分岐を使った実用的な例
例9: ユーザーの入力に応じた処理
age = int(input("年齢を入力してください: "))
if age >= 18:
print("大人の料金が適用されます。")
else:
print("子供の料金が適用されます。")
このコードでは、ユーザーが入力した年齢に応じて異なるメッセージを表示します。
まとめ
Pythonの if 文は、プログラムの動作を条件によって変える重要な構文です。
・if 文を使って条件を満たした場合の処理を記述する。
・else を使うと、条件を満たさなかった場合の処理も書ける。
・elif を使うと、複数の条件を設定できる。
・and, or, not などの論理演算子を使うと、複雑な条件を設定できる。
・if 文をネストすると、より細かい条件分岐が可能になる。
実際のプログラムでも if 文は頻繁に使われるので、ぜひ試しながら学んでみてください!