この記事では、Excelで「隣のセルと同じ値だったら自動で色をつける」方法について、詳しく解説します。
「条件付き書式って聞いたことあるけど難しそう…」
「どこから設定するのかわからない」
そんな方も、この記事を読めばバッチリ使いこなせるようになります!
こんなときに便利!
たとえば以下のような表があるとします。
このとき、A列とB列の値が同じ行だけ色をつけたいとします。
つまり、1行目と3行目が一致しているので、そこに色をつけるということです。
目視で探すのは大変ですが、条件付き書式を使えば自動で色がつくようになります!
条件付き書式とは
条件付き書式とは、ある条件に合ったセルだけに書式(色・文字の太さなど)を自動でつける機能です。たとえば、「値が100より大きいと赤くする」とか、「隣のセルと同じなら色をつける」などができます。
今回やることの流れ
1.色をつけたい範囲を選ぶ
2.条件付き書式のメニューを開く
3.数式を使ってルールを設定する
4.書式(色)を選ぶ
完了!
では、実際にやってみましょう!
手順1:範囲を選択する
まずは、条件付き書式を適用したい範囲を選びます。
たとえば、A列とB列にデータが入っていて、A列を基準に色をつけたいなら、A列を選択します。
具体的には、A1:A4のようにデータのあるセルだけを選びます。
手順2:条件付き書式を開く
次に、Excelのメニューから
[ホーム] → [条件付き書式] → [新しいルール]
をクリックします。
手順3:数式を使ったルールを設定する
「新しい書式ルール」のウィンドウが開いたら、
「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選びます。
そして、数式欄に以下のように入力します。
=A1=B1
この数式は、A列とB列が同じ値だったら「TRUE(真)」になるという意味です。
これを使って、A列に色をつけるというルールになります。
※ 注意:A1の部分は、範囲の先頭セルに合わせて書いてください。
※セルを選択して式を入力すると“=$A$1=$B$1”と$(ドルマーク)つき、列と行が固定されます。そのため直接入力してください。
手順4:書式(色)を選ぶ
数式を入力したら、右下の「書式」ボタンをクリックして、塗りつぶし(背景色)などを選びます。
たとえば、淡い緑色などを選ぶと見やすくなります。
「OK」を押して閉じましょう。
手順5:設定完了!
「OK」を押すと、条件付き書式が反映されて、
A列のセルにB列と同じ値のものだけ色がつくようになります!
よくある質問とポイント
Q. すべてのセルに色をつけるには?
→ A列だけでなく、A列とB列の両方に色をつけたい場合は、
範囲を「A1:B4」のように広げて選択し、数式は次のようにします。
=$A1=$B1
$(ドルマーク)をつけることで列固定になり、どの列でも正しく比較されます。
Q. 空白セルにも色がつくのを防ぐには?
空白同士は同じ値なので、色がついてしまうことがあります。
それを防ぐには、数式を次のように変更します。
=AND(A1=B1, A1<>"")
の数式は、A1とB1が同じ、かつA1が空白でないときにだけ色をつけるという意味です。
まとめ
この記事では、Excelで隣のセルと同じ値だったら色をつける方法について説明しました。
・条件付き書式は、指定した条件に合うセルだけに色などをつける機能
・「数式を使ったルール」で柔軟な設定ができる
・=A1=B1 のように書けば、隣のセルと同じ値かどうかで判断できる
慣れればとても便利なので、ぜひ日々の作業に取り入れてみてください!