この記事では、PowerShellスクリプトの基礎について説明します。
PowerShellスクリプトの基礎
「スクリプト」とは、シェル環境の文法に従って、変数や制御構文を使用して特定の処理を実行するためのプログラムです。
スクリプトを使用すると、一連のコマンドをまとめることができます。
そのため、繰り返し実行する処理をスクリプトファイルに記述しておくと、スクリプトを開始するだけでその処理を実行できます。
PowerShellで記述したスクリプトを「PowerShellスクリプト」といいます。
スクリプトファイル
PowerShellスクリプトは、「.ps1」という拡張子のテキストファイルです。
コマンドレットはPowerShellプロンプトで実行できますが、スクリプトとして拡張子が「.ps1」のファイルに保存することもできます。
保存したPowerShellスクリプトは、コマンドレットと同じように処理を実行できます。
スクリプトファイルの例です(sample01.ps1)
この例では、1+3の結果4を、「C:\temp:test.txt」ファイルへ出力します。
$a = 1 $b = 3 $c = $a + $b Add-Content C:\temp\test.txt $c
スクリプトファイルを実行するときは、スクリプトファイルを保存した場所がPath環境に登録されているとは限らないため、PowerShellで実行するには完全パスを指定する必要があります。
例えば、c:\tempフォルダに保存されているsample01.ps1を実行する場合は、次のように指定します。
■完全パスを指定して実行する場合
PS C:\> c:\temp\sample.ps1
■現在のディレクトリから実行する場合
現在のディレクトリ(カレントディレクトリ)でPowerShellスクリプトを実行する場合は、カレントディレクトリを表す記号(.\)をスクリプトファイルの前につけて実行します。
PS C:\temp> .\sample.ps1
PowerShellでは拡張子が「.ps1」のスクリプト以外に、拡張子が「.bat」、「.cmd」、「.vbs」などのスクリプトも実行できます。
まとめ
今回はWindows PowerShellスクリプトの記述方法や実行方法について説明しました。