PowerShellは、Windowsユーザーにとって非常に便利なツールです。特に、日々のファイル管理を自動化することで、作業効率を大幅に向上させることができます。この記事では、初心者でも簡単に使える「Get-ChildItem」コマンドレットを使って、ディレクトリ内のファイル一覧を取得し、管理する方法を説明します。
参考：Get-ChildItem (Microsoft.PowerShell.Management) - PowerShell | Microsoft Learn
Get-ChildItemとは？
Get-ChildItemは、指定したディレクトリ内のファイルやフォルダを取得するためのPowerShellコマンドレットです。Windowsの「エクスプローラー」で行う作業を、コマンドラインから一瞬で実行できるため、効率的なファイル管理が可能になります。
基本的な使い方
PowerShellを開いて、以下のコマンドを実行します。
Get-ChildItem
このコマンドは、現在のディレクトリ内にあるすべてのファイルとフォルダのリストを表示します。特定のディレクトリを指定したい場合は、次のようにコマンドを使います。
Get-ChildItem -Path "C:\Users\YourUsername\Documents"
これにより、指定したディレクトリ内のファイルやフォルダが一覧表示されます。
フィルタリング機能の活用
Get-ChildItemには、ファイル名や拡張子でフィルタリングする機能があります。たとえば、特定の拡張子（例：.txt）のファイルだけを表示したい場合、以下のようにコマンドを実行します。
Get-ChildItem -Path "C:\Users\YourUsername\Documents" -Filter "*.txt"
このコマンドにより、指定されたディレクトリ内のすべての.txtファイルがリストアップされます。
サブディレクトリ内のファイルを表示する
Get-ChildItemはサブディレクトリ内のファイルも含めて表示することができます。以下のコマンドを使えば、サブディレクトリ内も含めたすべてのファイルが表示されます。
Get-ChildItem -Path "C:\Users\YourUsername\Documents" -Recurse
これにより、指定したディレクトリ内とそのサブディレクトリ内のすべてのファイルが表示されるので、複雑なディレクトリ構造でも簡単にファイルを管理できます。
実践例：古いファイルの整理
次に、実際の活用例として、1年以上前に作成されたファイルを整理するスクリプトを紹介します。以下のコマンドを実行することで、特定のディレクトリ内の1年以上前に作成されたすべてのファイルを別のディレクトリに移動できます。
$oldFiles = Get-ChildItem -Path "C:\Users\YourUsername\Documents" -Recurse | Where-Object { $_.CreationTime -lt (Get-Date).AddYears(-1) }
$oldFiles | Move-Item -Destination "C:\Users\YourUsername\OldFiles"
このスクリプトは、ファイルの整理を自動化することで、日常的な作業を効率化するのに役立ちます。
まとめ
今回は、初心者でも簡単に使える「Get-ChildItem」コマンドレットを使って、ディレクトリ内のファイル一覧を取得し、管理する方法を説明しました。ぜひこの記事を参考に、日常のファイル管理を自動化してみてください。
