自然言語処理技術の進歩により、コンピューターと人間のコミュニケーションはますます発展しています。その中でも、ChatGPTは注目を集めています。
今回は、ChatGPTについて、注意点も含めて初心者向けに説明します。
ChatGPTとは?
ChatGPT(正式名称:Chat Generative Pre-trained Transformer)とは、米OpenAI社がリリースした、AI(人工知能)によるチャットサービスです。
入力した質問に対して、蓄積された学習データに基づいて回答をしてくれます。
ChatGPTに質問や指示をする言葉を「プロンプト」と言います。
従来のチャットボットと比べて、ChatGPTは人間を相手にしているような自然な会話ができる点や、回答可能な領域が幅広い点が優れています。
2024年2月時点で、「GPT3.5」(無料)と、「GPT4」(有料)がリリースされています。
ちなみに、ChatGPTに質問すると、以下のように回答してくれました。
ChatGPTは、コンピュータープログラムの一種で、人間のような自然な会話を行うことができる人工知能(AI)です。つまり、人間とコンピューターがおしゃべりをするときに使われるツールの一つです。 例えば、あなたがChatGPTに「おはよう」とメッセージを送ると、「おはようございます!」と返事が返ってきます。ChatGPTは、あなたが送ったメッセージを理解し、適切な返事を生成することができます。 ChatGPTは、大量のテキストデータを学習しており、そのデータを元に会話を理解し、適切な応答を生成します。これにより、人間との会話に近い自然なコミュニケーションが可能になります。 ChatGPTは、インターネット上で様々な用途に活用されています。例えば、カスタマーサポートチャットボットや教育用のチューター、または単に興味深い会話を楽しむためのツールとして使われています。
仕組みは?
ChatGPTは大量のテキストデータからパターンを学習し、それをもとに新しい分を生成します。
ChatGPTは人が入力したプロンプトを読み取り、学習済みのモデルを用いて回答を生成します。
質問に対して、決まった回答がプログラムされているわけではないので、同じ質問を複数回した場合も、全く同じ回答になることはありません。
ChatGPTの仕組みについて、ChatGPTに質問すると、以下のように回答してくれました。
ChatGPTの仕組みを簡単に説明すると、以下のようになります。 トレーニング: ChatGPTは、膨大な量のテキストデータを使ってトレーニングされます。このテキストデータには、ウェブ上の記事、本、会話ログなどさまざまな情報が含まれています。 Transformerアーキテクチャ: ChatGPTは、Transformerと呼ばれる特別なニューラルネットワークアーキテクチャをベースにしています。Transformerは、文脈を理解し、次の単語やフレーズを予測する能力に優れています。 テキスト生成: ユーザーがChatGPTにテキストを入力すると、ChatGPTはそれを理解し、次に来る単語やフレーズを予測してテキストを生成します。この予測は、トレーニング中に学習された言語のパターンやルールに基づいて行われます。 応答生成: ChatGPTは、入力されたテキストに応じて応答を生成します。これにより、自然な会話や文章が生成されます。 反復的な学習: ChatGPTは、ユーザーとの対話を通じて新しい情報を学び、自己改善します。つまり、ChatGPTは、使用されるたびにより賢くなっていきます。 簡単に言えば、ChatGPTは大量のテキストデータを学習し、その学習内容を元にユーザーとの対話を通じてテキストを生成する仕組みを持っています。
ChatGPTは大量のテキストデータを学習し、その学習内容を元にユーザーとの対話を通じてテキストを生成する仕組み、ということになります。
使用時の注意点
ChatGPT使用時に気を付けなくてはいけないことがいくつかあります。
機密情報、個人情報は入力しない
入力した内容が、AIの学習やサービス向上のために利用される場合があります。そのため、個人情報や機密情報を入力、送信すると、第三者への回答としてその情報が使われる可能性があります。
その結果、情報漏洩になる可能性がありますので、注意が必要です。
個人情報や機密情報は入力しないようにしましょう。
回答の内容が正しいか、確認が必要
ChatGPTの回答は、多くの情報から学習していますが、必ずしも情報が正確で最新とは限りません。インターネット上にある不正確な情報を元に、間違った回答をすることも十分あり得ます。そのため、業務で使用する場合や、医療や法律などの専門的な分野については、別の手段で内容を確認する必要があります。
最新情報ではない
ChatGPTの回答は最新情報とは限りません。
2024年2月現在、ChatGPTの情報は2022年1月のようです。
ChatGPTに質問すると、以下のように回答してくれました。
私の最新の情報は2022年1月までのものです。その時点以降に起こった出来事や新しい情報にはアクセスできません。そのため、2022年1月までの情報を基にして回答します。
無料版と有料版の違い
先に述べたように、2024年2月時点で、「GPT3.5」(無料)と、「GPT4」(有料)がリリースされています。無料版と有料版の主な違いです。
まとめ
今回は、ChatGPTについて概要を説明しました。
ChatGPTは、今後より有効的に活用されることが期待されています。将来性も高いため、ぜひ注意点を意識しながら、活用していきましょう。