Googleスプレッドシートのデータ集計や分析を、AIに任せられたら便利だと思いませんか?
最近注目されているAIアシスタント「Muse」は、Googleスプレッドシートと連携して、データの読み取りや集計、グラフ作成などを行えます。
一方、ChatGPTでもExcelファイルを読み込んで、データ分析やグラフ作成ができます。
では、実際に使ってみると、どちらが便利なのでしょうか?
今回は、同じ売上データを使ってMuseとChatGPTを比較しました。
- Excel・スプレッドシートの読み取り
- 月別・商品別・地域別の売上集計
- 条件を指定したデータ抽出
- グラフ作成
- Excel数式の追加
実際に操作した結果をもとに、それぞれの特徴や違いを紹介します。
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MuseとChatGPTの比較内容
今回の検証では、MuseとChatGPTの両方に同じ売上データを使い、同じ内容を依頼しました。
検証に使用したデータ
使用したのは、3か月分の売上データをまとめたExcelファイルです。
| シート名 | 内容 |
|---|---|
| 売上明細 | 36件の売上データ |
| 商品マスタ | 商品A~Dの情報 |
| 月別目標 | 8月~10月の売上目標 |
売上明細には、日付・地域・担当者・商品名・単価・販売数量・売上金額などを登録しています。
このデータをGoogleドライブにアップロードし、Googleスプレッドシート形式に変換してMuseで検証しました。
ChatGPTでは、同じExcelファイルを読み込んで検証しています。
Excel・スプレッドシートの読み取り
最初に、3つのシートの内容を読み取れるか確認しました。
MuseとChatGPTの両方に、シートの構成やデータの概要を説明するように依頼しました。
Museの場合
Museでは、Googleスプレッドシートを連携した状態で、3つのシートを読み取ることができました。売上明細の件数や商品マスタの内容、月別目標なども正しく認識しました。
ChatGPTの場合
ChatGPTでは、Excelファイルをアップロードして内容を確認しました。こちらも3つのシートを認識し、売上明細36件、商品マスタ4商品、月別目標3か月分のデータを読み取れました。
検証結果
| 比較項目 | Muse | ChatGPT |
|---|---|---|
| 複数シートの読み取り | ○ | ○ |
| 売上データの認識 | ○ | ○ |
| 商品マスタの認識 | ○ | ○ |
| 月別目標の認識 | ○ | ○ |
どちらも今回のデータを正しく読み取ることができました。
売上データの集計・分析
次に、売上明細を使って以下の4項目を集計しました。
- 月別の売上合計
- 商品別の売上合計
- 地域別の売上合計
- 月別目標に対する達成率
月別の売上合計
| 年月 | 売上合計 |
|---|---|
| 2026年8月 | 218,600円 |
| 2026年9月 | 265,400円 |
| 2026年10月 | 302,400円 |
| 合計 | 786,400円 |
8月から10月にかけて、売上は毎月増加しています。
商品別の売上合計
| 商品名 | 売上合計 |
|---|---|
| 商品A | 195,000円 |
| 商品B | 200,200円 |
| 商品C | 236,800円 |
| 商品D | 154,400円 |
最も売上が多かったのは商品Cでした。
地域別の売上合計
| 地域 | 売上合計 |
|---|---|
| 東海 | 367,900円 |
| 関西 | 232,800円 |
| 関東 | 185,700円 |
東海地域が最も売上が多く、全体の約46.8%を占めています。
月別目標に対する達成率
| 年月 | 売上実績 | 売上目標 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2026年8月 | 218,600円 | 350,000円 | 62.5% |
| 2026年9月 | 265,400円 | 400,000円 | 66.4% |
| 2026年10月 | 302,400円 | 450,000円 | 67.2% |
3か月とも目標には届いていませんが、達成率は徐々に改善しています。
検証結果
MuseとChatGPTの集計結果は、売上合計や商品別・地域別の集計値について一致しました。どちらも、複数のシートを参照しながら売上データを集計・分析できました。
条件を指定したデータ抽出
次に、条件を指定して該当するデータだけを抽出できるか確認しました。今回は、以下の3つの条件を使いました。
- 売上金額が30,000円以上
- 商品Cのデータだけ
- 東海地域のデータだけ
検証結果
| 抽出条件 | Muse | ChatGPT |
|---|---|---|
| 売上30,000円以上 | 6件 | 6件 |
| 商品Cのみ | 9件 | 9件 |
| 東海地域のみ | 12件 | 12件 |
3つの条件すべてで、抽出件数は一致しました。金額や商品名、地域などを指定するだけで、必要なデータを絞り込めるのは便利です。大量のデータから条件に合う行を探す作業も、AIに依頼できます。
グラフの作成
続いて、集計したデータを使ってグラフを作成しました。
今回は以下の3種類です。
- 月別売上の棒グラフ
- 商品別売上の円グラフ
- 地域別売上の棒グラフ
Museの場合
Museでは、Googleスプレッドシートに新しい「グラフ分析」シートを作成し、3種類のグラフを追加できました。
実行前に確認があり、承認するとシートとグラフが作成されました。
既存のシートはそのまま残っていました。
ChatGPTの場合
ChatGPTでは、元のExcelファイルを加工し、新しい「グラフ分析_ChatGPT」シートを追加しました。3種類のグラフを含むExcelファイルを作成し、ダウンロードできる形で受け取れました。
検証結果
| 比較項目 | Muse | ChatGPT |
|---|---|---|
| 月別売上グラフ | ○ | ○ |
| 商品別売上グラフ | ○ | ○ |
| 地域別売上グラフ | ○ | ○ |
| 新しいシートの作成 | ○ | ○ |
| 作成したファイル | Googleスプレッドシート | Excelファイル |
グラフ作成自体は、どちらでも実行できました。ただし、作成した場所に違いがあります。Museは連携したGoogleスプレッドシートに直接グラフを追加できます。一方、今回のChatGPTの検証では、Excelファイルを加工してダウンロードする方法でした。
Excel数式の追加
最後に、集計した月別売上に対して、4種類の数式を追加できるか確認しました。
使用した数式は以下のとおりです。
| 計算項目 | Excel数式 |
|---|---|
| 合計 | =SUM(B6:B8) |
| 平均 | =AVERAGE(B6:B8) |
| 最大値 | =MAX(B6:B8) |
| 最小値 | =MIN(B6:B8) |
計算結果
| 計算項目 | 計算結果 |
|---|---|
| 合計 | 786,400円 |
| 平均 | 262,133.33円 |
| 最大値 | 302,400円 |
| 最小値 | 218,600円 |
Museでは、Googleスプレッドシートの「グラフ分析」シートに数式を追加しました。
ChatGPTでは、グラフを追加したExcelファイルに数式を追加し、数式入りのファイルを作成しました。
どちらも4種類の計算を実行できました。
MuseとChatGPTの比較まとめ
ここまでの検証結果をまとめます。
| 検証項目 | Muse | ChatGPT |
|---|---|---|
| 複数シートの読み取り | ○ | ○ |
| 売上データの集計 | ○ | ○ |
| 条件を指定した抽出 | ○ | ○ |
| グラフ作成 | ○ | ○ |
| 数式の追加 | ○ | ○ |
| Googleスプレッドシートへの直接操作 | ○ | 今回の検証では未実施 |
| Excelファイルの作成・ダウンロード | 今回の検証では未実施 | ○ |
今回の検証では、データの読み取り・集計・抽出・グラフ作成・数式追加について、どちらも対応できました。ただし、操作方法には違いがあります。
Museの特徴
- Googleスプレッドシートと直接連携できる
- 連携したシートにグラフや数式を追加できる
- Googleスプレッドシートを普段から使っている人に便利
ChatGPTの特徴
- Excelファイルをアップロードして分析できる
- 集計結果や分析内容を分かりやすく説明できる
- グラフや数式を追加したExcelファイルを作成してダウンロードできる
なお、ChatGPTのGoogleスプレッドシートへの直接操作は、利用できる連携機能や環境によって異なります。今回の検証ではExcelファイルを使って比較しています。
※今回の検証では、MuseはGoogleスプレッドシートを直接操作し、ChatGPTはExcelファイルを加工する方法で比較しています。利用できる連携機能によって操作方法は異なります。
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MuseとChatGPTはどちらがおすすめ?
実際に両方を使ってみて、どちらが便利かは普段の作業環境によって変わると感じました。
Museがおすすめの人
- Googleスプレッドシートを普段から使っている
- シートを直接編集したい
- Googleドライブ内のファイルもまとめて扱いたい
- AIに作業を依頼して、そのままシートに反映したい
ChatGPTがおすすめの人
- Excelファイルを使って作業することが多い
- データ分析の結果を文章で詳しく説明してほしい
- グラフや数式を追加したExcelファイルがほしい
- 集計だけでなく、分析や改善案も相談したい
どちらも便利なAIツールですが、普段使っているサービスや、AIに任せたい作業によって選ぶとよいでしょう。
まとめ
今回は、同じ売上データを使ってMuseとChatGPTを比較しました。
実際に検証した結果、どちらも売上データの読み取り、集計、条件抽出、グラフ作成、数式追加に対応できました。
大きな違いは、Googleスプレッドシートに直接操作するMuseと、今回の検証ではExcelファイルを加工して受け取るChatGPTという作業方法です。
Googleスプレッドシートを直接操作したいならMuse、Excelファイルを使って分析や加工をしたいならChatGPTが便利です。
どちらか一方に絞るのではなく、用途に応じて使い分けるのもよいと思います。
実際に使ってみて、自分の作業に合ったAIツールを選んでみてください。
