VBScript クラスの作り方と使い方

VBScriptでもVBAのクラスモジュールと同等のクラスを使用することができます。

今回は、VBScriptでクラスを作成して使用する方法について詳しく説明します。

クラスの定義
1. クラスの例
クラスのインスタンス化
1. クラスのインスタンスを作成する例
クラスのメソッドとプロパティの使用
1. メソッドやプロパティの例
完全なコード
まとめ

クラスの定義

VBScriptでは、クラスは Class キーワードを使用して定義されます。

クラスの例

この例では、Person というクラスが定義され、FirstName、LastName というメンバー変数、および SetName と GetFullName というメソッドが含まれています。

Class Person
    Public FirstName
    Public LastName
    
    Public Sub SetName(first, last)
        FirstName = first
        LastName = last
    End Sub

    Public Function GetFullName()
        GetFullName = FirstName & " " & LastName
    End Function
End Class

クラスのインスタンス化

クラスを使用するには、クラスのインスタンスを作成する必要があります。

クラスのインスタンスを作成する例

' クラスのインスタンスを作成
Dim person1
Set person1 = New Person

' インスタンスにデータを設定
person1.SetName "田中", "幸子"

クラスのメソッドとプロパティの使用

インスタンスを作成したら、クラスのメソッドやプロパティを使用できます。

メソッドやプロパティの例

' メソッドの呼び出し
Dim fullName
fullName = person1.GetFullName()
WScript.Echo "Full Name: " & fullName

' プロパティのアクセス
WScript.Echo "First Name: " & person1.FirstName
WScript.Echo "Last Name: " & person1.LastName

完全なコード

Person というクラスを作成し、使用する一連の処理は以下のように記述することができます。

Class Person
    Public FirstName
    Public LastName
    
    Public Sub SetName(first, last)
        FirstName = first
        LastName = last
    End Sub

    Public Function GetFullName()
        GetFullName = FirstName & " " & LastName
    End Function
End Class

' クラスのインスタンスを作成
Dim person1
Set person1 = New Person

' インスタンスにデータを設定
person1.SetName "田中", "幸子"

' メソッドの呼び出し
Dim fullName
fullName = person1.GetFullName()
WScript.Echo "Full Name: " & fullName

' プロパティのアクセス
WScript.Echo "First Name: " & person1.FirstName
WScript.Echo "Last Name: " & person1.LastName

実行すると以下の画面が表示されます。